バックヤード ハビタット 認定のしくみ


認定基準

認定にはシルバー、ゴールド、プラチナの 3つのレベルがあります。

 

現地査定の際、認定技術者は、あなたの庭にどんな要素が適しているかの判断をお手伝いします。

その後、何年もかけて、より高い認証レベルを目指して取り組み、

あなたの庭からつながる、たくさんの野生生物との豊かさをを楽しんでください。

 

 

認証基準は、こちらのPDFをダウンロードしてご覧いただけます。


 

有害な雑草

 

雑草が蔓延ると、周りの生態系全体にドミノ効果をもたらしながら、しばしば生態系プロセスを変化させてしまいます。

私たちのリストに記載されている雑草は、地元の生態学者や植物学者によって、

環境や経済にダメージを与える、または与える可能性のあるものとして特定されています。

 

目指している認証レベルに記載されている有害雑草をすべて取り除いてください。

レベルアップするには、ひとつ前のレベルのすべての基準を満たす必要があります。

 

 

SILVER

  • 下記の植物を取り除く

 

GOLD

  • 下記植物を取り除く
  • シルバーレベルの植物を取り除く

 

PLATINUM

  • シルバー、ゴールドレベルの植物を取り除く
  • 下記植物を取り除く



 

在来植物

 

昆虫の90%は環境に適応しており、在来植物と進化の歴史を共有し、生き残るために植物に依存しています。

食べることにおいて、動物は、直接または間接的に植物に依存しているため、

ある生息地における動物の多様性は、そこの植物の多様性と非常に密接に関連しています。

Tallamy, Douglas. Bringing Nature Home. Portland: Timber Press, 2007.

 

 

お庭の認証の際は、あなたの現地報告書に基づいて、

植栽の50%以上が地元の在来植物(ポートランド植物リストによる)を占め、キャノピーの複数層(3層以上)があるお庭の部分を拝見します。

「バックヤードハビタットを使ったネイチャースケープ」のビデオ(4分)とプレゼンテーション(4分半)、

「在来植物を使ったネイチャースケープ」のハンドアウトでは、さらに詳しい説明をご覧になれます。

 

 


SILVER

  • 植栽の%以上が地元の在来植物
  • つの植生レベルのうちつ以上を達成する

 

GOLD

  • 植栽の15%以上が地元の在来植物
  • 5つの植生レベルのうち4つ以上を達成する


PLATINUM

  • 植栽の50%以上が地元の在来植物
  • 5つの植生レベルのうち全てを達成する


 

<  植生レベル  >

A、        最上層部・高木(30フィート(9.144m)以上)

   例:オレゴンホワイトオーク(ミズナラ・コナラ)・ウエスタンレッドシダー(米杉)

B、        上層部・中木(30フィート(9.144m)未満)

   例:ビンメープル(イロハモミジ・カエデ)・カスカラ(コーヒーの木)

C、        大きな低木層(520フィート(1.524m6.096m

   例:インディアンプラム(オズベリー)・サービスベリー(ジューンベリー)

D、       小中低木層5フィート未満(1.524m未満)

   例:サラル(レモンリーフ)・在来のシダ

E、        グラウンドカバー層

   例:インサイドアウトフラワー・ウエスタンレッドコロンバイン(オダマキ)

 


 

薬剤削減

 

 

殺虫剤(殺虫剤、除草剤、殺菌剤など)の使用は、野生生物、ペット、および人々にとって非常に有害な場合があります。

厳選された在来植物を植えることで、野生生物の生息地を作り出し、水を節約し、農薬や肥料を減らすことができます。

バックヤード認定を受けるには、MetroのGrow SmartGrow Safeのインタラクティブディレクトリをお使いください。

最も危険度の低い製品と実例を参考にし、実り多く安全で健康的な庭づくりにお役立てください。

 


SILVER

  • IPM(Integrated Pest Management 総合的病害虫管理)に従って、必要に応じてイエローゾーンまたはグリーンゾーンの化学物質のみを使用する
  • レッドゾーンの化学物質は使用しない
  • レッドゾーン、イエローゾーン、グリーンゾーンの殺虫剤の検索可能なリストについては、www.growsmartgrowsafe.orgを参照

 

GOLD

  • IPM(Integrated Pest Management 総合的病害虫管理)に従って、必要に応じてグリーンゾーンの化学物質のみを使用する
  • レッドまたはイエローゾーンの化学物質は使用しない
  • レッドゾーン、イエローゾーン、グリーンゾーンの殺虫剤の検索可能なリストについては、www.growsmartgrowsafe.orgを参照


PLATINUM

  • IPM(Integrated Pest Management 総合的病害虫管理)に従って、必要に応じてグリーンゾーンの化学物質のみを使用する
  • レッドまたはイエローゾーンの化学物質は使用しない
  • Metro No Pesticides Pledgeの取得



 

雨水管理

 

都市部で雨や雪が降ると、雨水は街路や屋根などの表面を洗い流し、その過程で化学物質、油などを含んでいきます。

自分の庭で雨水管理を行えば、自然の形に倣って雨水を地面に浸み込ませ、

汚染物質をろ過することができ、汚染物質の流出を減らしたり、なくしたりすることができます。

 

雨水対策の方法は、敷地ごとに異なります。実施する前に、ご自分の庭に最も適した方法を調べてください。


 


SILVER

  • いずれか1つを満たす

 

GOLD

  • いずれか2つを満たす


PLATINUM

  • いずれか3つを満たす


 

  • 30フィートを超える大きな木がある(外来種は不可)
  • (屋根からの雨水を下へ流す)といを適切な場所で切断する
  • 適切な場所にレインガーデン(雨水浸透緑地帯)を設ける
  • 不浸透面(舗装など)および/または芝生を500フィート以上取り除く
  • 市の仕様に応じたエコルーフを設ける
  • 認定レベルの要件よりも10%高いネイチャースケープ(人と自然が共存できるようにするランドスケープデザインや造園の手法)の実現
  • 土壌の復元(葉を再利用する)
  • 水の節約(芝生の灌漑、朝と夕方の水やりをなくす)
  • 環境に優しいメンテナンス方法の採用(石油を使用しない庭の手入れ、バックヤードランドスケープディレクトリの造園家に依頼)

 

野生生物との共存(スチュワードシップ)

 

 

ポートランド・バンクーバー地域は、驚くほど素晴らしい生態学的な交差点になっています。

コロンビア川とウィラメット川の2つの大河川が交わるところであり、渡り鳥の経路(パシフィックフライウェイ)になっています。

 

たとえば、オレゴン州に生息する約500種の鳥類のうち209種は、ライフサイクルの一部をポートランド・バンクーバー地域で過ごしています。

鳥だけでなく、益虫や在来植物の花粉媒介者を自分たちの庭で保護することも重要です。

 


SILVER 

  • いづれか1つを満たす

 

GOLD

  • いづれか2つを選択
  • 加えて、猫を飼っている場合は、野生動物への悪影響を最大限に減らす計画を立てる


PLATINUM

  • いづれか3つを選択
  • 加えて、猫を飼っている場合は、常に、室内か戸外の囲いの中で飼う


  • 野生生物のための水の確保(自然水源、常設の水浴び場(鳥用・昆虫用))
  • 鳥またはコウモリの巣箱(在来種に適切なもの)
  • 花粉を運ぶ生物および益虫のための巣作り用地(石積み、茎と枝の集積、蜂マンション)
  • 倒木または折れた古い木の幹の保存
  • 渡り鳥が移動する季節は屋外照明を減らす(3月から5月、9月から11月)
  • 鳥の窓への衝突を減らす
  • 在来花粉媒介者のための花の咲く草地

 

教育とボランティア

 

シルバー、ゴールドと進めて、プラチナステータスを獲得してください。

知識を学び、他の人と共有することにより、コミュニティを発展させてください。

 


SILVER
特記なし

 

GOLD
特記なし


PLATINUM
リストから2つ以上を選択

・2人の隣人を仲間にする
・ヤードツアーで自分の庭を公開する
・バックヤードハビタット認定プログラムのボランティアをする
・継続教育クラスに参加する(EDRR Weed Watcherなど)

・OSUエクステンション・マスター・ガーデナー・プログラムに参加する